インドの休日は選択式?〜宗教と多民族〜
- 和田 歩波
- 2016年1月10日
- 読了時間: 2分
明けましておめでとうございます。早いもので、もう2016年も1週間過ぎてしまいましたね。今年の正月休みは例年より短かったようですが、皆さんはしっかりお休みできましたでしょうか。さて、新年度最初の記事は、インドの休日事情についてお送りします。
2012年4月6日 Slate “Which Religion Has the Most Holiday?-A spiritual head to head.”
一部要約
ヒンズー教徒が圧倒的多数であるインドでは、ホリ(水かけ祭り)やディワリ(光の祭り)などを含む6日間をヒンズー教共通の休日に定めていますが、政府はその他にも27日間のヒンズー教の休日を認めています。インドにいるヒンズー教の人々は、それぞれの個人的な宗教信念に基づいて、これらの休日の中から限られた数を選ぶことになります。
インドは多民族国家かつ多宗教国家であるため、ヒンズー教の中だけでなく、キリスト教、イスラム教、仏教、シク教など宗教によっても休日が異なります。インドはその多様性を認め、ある程度の休みの日数を宗教別に作り、その中からそれぞれの事情(主に宗派など)に合わせて取得する制度を採用しています。例えば私たちの現地パートナーであるスタンレーはキリスト教信者ですが、土日を除いて年に35日の休日があるそうです。
一方で、宗教があまり身近でない日本では、休日は全国共通でほとんど定められています。私たちはこれを当たり前としていますが、世界に少し目をやるとそうでないことがわかります。もし皆さんの身近にインド人がいましたら、休日を話題にしてみるのも面白いかもしれません。

写真:休日を楽しむパートナーNGOのメンバー
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