南インドの政党がキリスト教徒に新しい服を配布
- 石榑 航
- 2015年12月20日
- 読了時間: 2分
もうすぐクリスマスですね。僕の愛読する某雑誌ではクリスマスデート特集が組まれていました。今号もしっかり買いましたよ。デートする相手、いないんですけどね。
さて、インドのキリスト教徒には、新しい服を着て家族とともにクリスマスを過ごすという慣習があります。
そんな中インド英字紙「ザ・ヒンドゥ」で南インド・テランガナ州を拠点とする政党のある活動が取り上げられました。
12月17日The Hindu “Clothes distributed among Christians”
日本語訳(一部省略)
水曜、TRS政府(テランガナ州を拠点とする政党)は公約通りにキリスト教徒に服を配布した。その目的は、彼らが新しい服でクリスマスを祝えるようにするというものだ。政党のメンバーであるガネシュ・グプタ氏は「服を配布することの背景として我々は貧困層を常に心配していることを人々に知ってもらいたい。」と語る。
また1000ルピー(約2000円)相当の服を約一万人に配布するだけでなく19日には1000人規模のランチ会も実施する予定だ。
テランガナ州はヒンドゥー教が86%、イスラム教12%、キリスト教1.2%で構成されており、キリスト教徒は少数派です。政党内にも様々な宗教の人がいる中で、このようなキリスト教徒に対する配慮の姿勢は大きな意味があると思います。
配布された服は約2000円相当のものですが現地の人にとっては6000~8000円の価値に値します。2014年の選挙では議席数を伸ばしたTRSですが大盤振る舞いのこの政策によりさらなる勢力拡大が見られるのでしょうか。
ちなみにキリスト教徒の人々はバナナやマンゴーの葉を使ってクリスマスデコレーションをするようです。
みなさんもよいクリスマスをお過ごしください。

写真:クリスマスを楽しむキリスト教徒の現地パートナー
参考文献
THE HINDU clothes distributed among Christians
http://www.thehindu.com/todays-paper/tp-national/tp-telangana/clothes-distributed-among-christians/article7999180.ece
timeanddate.com Christmas in India
http://www.timeanddate.com/holidays/india/christmas
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